健康/医療

【支払い金額で選ぶ薬局】薬局によってお会計の値段が変わります!

・あれ、もしかして薬局によって値段違う?
・お会計の安い薬局でお薬を貰いたい。
このような問題を解決します。

こんな方におすすめ

  • 薬局で少しでも安くお薬を手に入れたい
  • 薬局でのお会計の疑問を解決したい

本記事のテーマ

薬局でのお会計をお得にしたい

薬局でのお会計の値段を極力抑える秘訣について説明します。

薬局でのお会計とは

薬局での会計とは、お渡しするお薬の値段(薬剤料)だけではありません。

調剤技術料+薬学管理料+薬剤料+特定医療材料料=調剤報酬点数
この調剤技術料、薬学管理料、薬剤料、医療材料費を合計した調剤報酬点数がお会計の点数となります。
※調剤報酬点数は1点=10円として計算されます。

調剤技術料、薬学管理料、薬剤料、医療材料費については、厚生労働省の諮問機関である「中央社会保険医療協議会」によって2年に1度改定される調剤報酬点数をもとに算出されます。

薬局によってお会計が違う理由とは?

薬局でのお会計(調剤報酬点数)とは、調剤技術料、薬学管理料、薬剤料、医療材料費からなります。

そのうち調剤技術料が、薬局により異なる要素です。
※薬学管理料も異なるケースがありますが、それは後ほど紹介します。

調剤技術料とは調剤基本料、調剤料、各種加算料からなります。

そのうち調剤基本料が、各薬局の「処方せん受付回数」や「実際に処方箋を最も多く受け付けた医療施設の全体に占める割合」などによって異なります。

つまり下の計算式の太字下線部が薬局によって異なる要素です。

調剤報酬点数=調剤技術料(調剤基本料+調剤料+各種加算料)+薬学管理料+薬剤料+特定医療材料料

調剤基本料、各種加算料の点数の低い薬局を探すには

ずばり、各薬局内に患者から目に入るところに掲示されています。
※薬局ホームページなどで情報開示しているケースもあるかもしれませんが非常に稀です。

令和2年4月1日から施行された点数に基づくと、
調剤基本料には以下のようなパターンがあります。

各種加算については以下のようなパターンがあります。

ポイント

調剤基本料は薬局のタイプにより予想を立てることができますが、
各種加算料についてはやはり各薬局内の掲示を確認するのが確実です。

お会計の値段、どれくらい変わるの?

調剤基本料と各種加算料によってお会計時の値段がどれだけ変わるのか考えてみましょう。

1)調剤基本料1、地域支援体制加算、後発医薬品調剤体制加算3の薬局の場合
合計点数は108点、つまり1080円分となり、実質の負担は3割負担だと320円分、1割負担だと110円分となります。

2)調剤基本料2、後発医薬品調剤体制加算1の薬局の場合
合計点数は41点、つまり410円分となり、実質の負担は3割負担だと120円分、1割負担だと40円分となります。

3)調剤基本料1の薬局の場合
合計点数は42点、つまり420円分となり、実質の負担は3割負担だと130円分、1割負担だと40円分となります。

ポイント

上記1)と2)の3割負担の場合を比べると200円の開きがあります。
これは処方せん受付の度に徴収される金額ですので月に1度お薬を貰う場合、年間2400円も変わります。

薬局の開局時間外に処方せんを持っていくとさらに…

薬局自体は開局しているが、平日19:00-翌8:00又は土曜13:00-翌8:00に処方せんを受付した場合、夜間・休日等加算として40点が加算されます。

また薬局自体が閉局している場合に、処方せんを緊急受付した場合は時間外等加算として時間外等加算が加算されます。

a)薬局閉局後に緊急で薬局を開けて受付した場合の加算…基礎額の100%
b)薬局の休日に緊急で薬局を開けて受付した場合の加算…基礎額の140%
c)薬局閉居後又は休日の深夜(22時以降)に緊急で薬局を開けて受付した場合の加算…基礎額の200%

いくつか例を考えてみましょう。

1)調剤基本料1、地域支援体制加算、後発医薬品調剤体制加算3の薬局の休日(閉局日)に緊急で薬局を開けて受付した場合。
点数は108点に休日加算151点を追加するので、合計259点(2590円分)となり、実質の負担は3割負担だと780円分、1割負担だと260円分となります。
※さらに調剤料にも加算されるのでお会計はさらに膨れ上がります。

2)調剤基本料2、後発医薬品調剤体制加算1の薬局の通常時間外の時間に受付した場合。
点数は41点に夜間休日等加算40点を追加するので、合計81点(810円分)となり、実質の負担は3割負担だと240円分、1割負担だと80円分となります。

薬局は通常空いている時間帯で処方せんを受付することが無難と言えます。

お薬の準備には時間がかかることはよくあります。
時間に余裕のない方は処方せんの受付だけ先に行い、お薬が準備できた頃に取りに伺うというのも有効な手です。

薬学管理料についての補足

色々な薬局で処方せんを受付される方だと、調剤技術料(調剤基本料、加算料)のほかに薬学管理料の点数が違う場合も見かけるかもしれません。

これは薬剤服用歴管理指導料、特定薬剤管理指導加算、かかりつけ薬剤師包括管理料などが関わっています。
一番多いのは薬剤服用歴管理指導料、特定薬剤管理指導加算ですので少しだけ紹介します。

薬剤服用歴管理指導料

お薬手帳の有無や前回来局日で変わる薬剤服用歴管理指導料ですが、以下記事でも紹介しています。

3ヵ月以内に同じ薬局へ来局し、お薬手帳を提示することで点数が変わります。
条件を満たす場合は43点、満たさない場合57点で、14点(140円)の違いがあります。

医師や薬剤師には、薬剤服用歴管理指導料については加算しない場合が多いです。
場合により看護師などにも加算しない薬局もあります。

特定薬剤管理指導加算

リスクの高い薬剤を扱う場合に、加算することのある点数(10点)です。
この加算「することがある」というのは、薬剤師に加算する権利はあるものの様々な理由で加算していない場合もあるからです。

その理由というのは、
単純な加算の取り忘れ(意外と多そうです)、患者の状況把握が出来ていない場合、加算をとるに値する適切な指導が出来ていない場合などです。
※どこまでしっかりとすれば加算が取れるかの認識については各薬剤師間で開きがあるようです。

ポイント

特定薬剤管理指導加算を算定するハイリスク薬の主なものとしては以下の治療薬が含まれます。
がん治療薬、不整脈治療薬、糖尿病治療薬、てんかん治療薬、精神系疾患治療薬

最後に

薬局ではお薬を貰っているという認識が強いかもしれません。
ただし法律上、薬局で提供しているのはお薬ではなく「療養」を給付しています。

お薬は有効性が高いため重宝すべきものですが、使い方を間違えると全く想定しない結果を生み出してしまいます。
そのために微力ながら薬剤師がお手伝いさせていただいている次第です。

お薬のことだけでなく健康や治療などについても、お近くの薬剤師に気軽にご相談ください。

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